湿邪の薬膳 ~咖哩~

湿にカレーは合いますか?

こんな質問をいただきました。

「はい、合います。」

こんな風にお答えしましたが、本当はYesとも言えるしNoとも言えます。

某メーカーさんのカレー粉の入っている赤い缶をひょいと裏返しにしてみてください。

中の成分がいろいろ記載されています。

ターメリック・コリアンダー・クミン・フェネグリーク・こしょう・赤唐辛子・ちんぴ・その他・・・。

いろいろなスパイス入っていますね~。

どんなスパイスが入っているかは各メーカーやお店により異なりますが↑の成分をちょっと分析してみましょう!

ターメリック:姜黄・ウコン 【苦・辛・温】 破血行気・通経止痛 袪風勝湿

※ターメリックはウコンと言われているのですが、日本でウコンと言われているのは中国では姜黄です。

コリアンダー:香菜・芫荽(げんすい)・パクチー 【辛温】 解表透疹 開胃消食

フェヌグリーグ:胡盧巴 【苦温】 補腎 強壮 健脾

クミン:馬芹 【甘辛温】 温中温脾 降火平肝 開胃下気

こしょう:【辛熱】 温中散寒、行気止痛 食欲増進、魚介類や肉類の解毒

ちんぴ:みかんの皮 【辛・苦・温】 理気健脾 燥湿化痰

辛味の物や身体を温めるものがほとんどです。

辛いものを食べると汗がでますよね!

辛みには発散作用がありますので余分な湿を追い出してくれます。

他にも身体を温め食欲増進などの働きがあるのが分かります。

また湿邪は陰邪なので基本的には冷えると身体に溜まりやすくなります。

身体を温めて食欲をアップさせるというのはとても理にかなっています。

ここで湿についてちょっとおさらいです。

湿気の高い地域や長雨など湿度が高くなると身体に湿が溜まりやすくなります。これを外湿と言ったりします。

こんな時は身体に溜まった湿を取り除く・・・といった治療法がメインとなります。これを瀉法といいます。

身体の脾の働きが悪くて・・・運化の働きといいます・・・湿がたまった時、脾臓の働きをアップさせなければいけません。

これを補法といいます。

ですから身体に湿が溜まっている原因により対処法が異なるのです。

また湿邪は陰邪で基本的には冷えると身体に溜まりやすくなるので身体を温めて食欲をアップさせるというのはとても理にかなっています。

ただし同じように身体がむくんでいても気が虚して(不足して)そんな状態になっているときは気が消耗してしまうのでおすすめできません。

他にも女性の生理の時にも注意が必要です。

インドのお母さんは、家族の体調によって使用するスパイスを変えるというのを聞いたことがあります。

まさに薬膳マイスター!!

スパイスは漢方薬で使用されている生薬ほど薬効はありませんが、ちょっとした工夫で日々の健康づくりに役立ちます。

皆さんも自分の体調にあったオリジナルのカレーを工夫してみたらいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

参考:中医臨床のための中医学 プロフェッショナルハーブ療法 スパイスカレーの教科書

消化促進・瀉下、粘滑により刺激緩和、エモリエント、滋養、催乳、去痰、強心、利尿、抗ウィルス、抗高血圧、血糖降下、コレステロール低下、エストロゲン様

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