白露・秋分

《9月の節替り》

白露:9月8日 朝晩の気温の変化が大きくなります。夜寝るときは冷やさないよう注意が必要です。

秋分:9月23日 昼と夜の時間が同じになります。この日を境に昼間の時間に比べ夜の時間が長くなっていきます。

東洋医学の古典である『素問・四気調神大論』では❝秋三月、此れを容平と謂う。・・・早く臥し早く起き、鶏と倶に興く。志をして安寧ならしめ、以て秋刑を緩やかにす。神気を収斂し、秋気をして平ならしめ、其の志を外にすることなく、肺気をして清ならしむ。❞と秋の養生を説いています。

秋の季節の特徴は昼間の時間が徐々に短くなり夜の時間が増えていきます。長雨や台風などの影響で湿度が高いことも多いのですが、秋から冬にかけて空気中の水分が減り空気が徐々に乾燥してきます。

空気が乾燥すると身体の津液が損傷されやすくなり口や鼻の乾燥、のどの渇き、皮膚の乾燥、髪の乾燥や抜け毛、便秘、尿の減少などがみられます。

東洋医学では秋は肺の働きが活発となる季節と考えます。

肺は気を主どると言って、呼吸や全身の各臓腑経絡の気を調節したり水分の代謝をコントロールします。肺は潤いを好み乾燥を嫌う特徴がありとてもデリケートな臓器です。肺に燥邪が侵入すると乾燥し呼吸器系のトラブルが起こります。

日照時間が減少すると物悲しい気持ちになり気分が落ち込むことがあります。朝起きたら日光を浴びる。身体を軽く動かすなど適度に運動することが大切です。

また食事に関して注意していただくことは、辛味は発散作用があるので湿度が高いときにはお勧めですが、乾燥が強くなってきたら控えたほうがいいでしょう。特に肺が弱く空咳などが出やすい方は注意してくださいね。

酸味は収斂作用があり肺を補いますので、空気が乾燥してきたら酸味があり甘みのある野菜や果物がおすすめです。

肺を潤し乾燥を防ぐ食材は、きくらげ・山芋・梨・れんこん・柿・鴨肉・ごま・くるみ・もちごめ・はちみつ・乳製品などです。

 

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