小児はり

疳の虫

「疳の虫には小児はり」

昔から「疳の虫には小児はり」というようにカンムシ治療は小児はりの得意分野です。
急にかんしゃくを起こしたりキーキー叫ぶ・・・。
疳の虫は乳幼児にみられるさまざまな神経症状の俗称で「小児神経症」とも言います。
日本では、昔から赤ちゃんが夜泣きをしたり癇癪を起こしたりするのは身体の中にいる疳の虫が悪さをするからだという言い伝えがあり、虫封じの祈祷が行われてきました。
疳の虫とは、まさに乳幼児の神経過敏や虚弱体質によって心身の不調が起こり、特に理由もないのに急に不機嫌になってぐずったり泣いたりする症状が特徴の病気です。
疳の虫を起こす子供は神経が興奮しやすいため、ちょっとした刺激で驚いたり怖がったりして泣いたり暴れたりすることが多くなります。精神症状だけでなく消化器症状が起こりやすいのも特徴です。
疳の虫には次のような症状があります。
•急に不機嫌になってよく喧嘩をする
•キーキー叫ぶ
•壁や物に頭をぶつける
•人や物に噛み付き、物を投げる
•特に理由もなく火のついたように泣く
•たそがれ泣き(夕方になると理由もなく泣く)
•夜泣き
•不眠
•夜驚症(夜中の就寝中に急に起き、寝ぼけたまま叫んだり泣いたりする発作)
•ミルクを吐く
•下痢
•食欲不振
•一過性の発熱
疳の虫の起こりやすいお子さんはイライラしやすかったり物音に敏感、表情が険しい、顔色が青い、こめかみや眉間に青筋が浮いて見えたりします。
また眠りが浅く、すぐ暴れる、奇声を発する、食が細いなどの様々な症状があります。
一時的な不機嫌なら疳の虫ではありません。
病院を受診しても器質的な原因が見つからず、赤ちゃんに夜泣きやかんしゃくが続く、そのためにお母さんが疲れ果ててしまう…という場合は、やはり疳の虫だと考えられます。
疳の虫は自律神経の機能が未熟なために起こります。
疳の虫のはっきりした原因は分かっておらず、次に挙げる傾向がいくつか重なった子供にみられやすい病気といわれています。
•神経質な性格
•虚弱体質
•外的な刺激(騒音、来客、日中の体験など)
•欲求不満
•栄養状態
•保護者の情緒不安定
•保護者の過保護または愛情不足
またお子さんが疳の虫になるのは、決して両親がダメな親だからということではありません。
どちらかというと真面目で責任感の強い親御さんの子供に疳の虫が起こりやすく、親御さんが頑張り過ぎてストレスを溜めてしまっていることが影響していると考えられます。
また先天的な気質や体質の影響も大きく、これは原因が分かりませんが第2子以降の子供にも疳の虫が起こりやすいともいわれています。

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