子供の頃は、ニッキ飴や八つ橋、アップルパイに「どうしてシナモン入っているのかなぁ~」って思っていたのに最近では美味しく感じるようになりました。
年齢とともに体質が変わってくるので自分にとって必要な物を感じ取れる身体づくりが大切です。
さて、食品で使われるシナモンと漢方薬で使われている桂枝や肉桂は、同じクスノキ科で親戚関係にある植物です。
厳密にいうとそれぞれ別の植物なのですが、香りや風味に共通点があるので実際にはそれほど区別なく使われているようです。
20年ほど前は、シナモンは桂枝のこと。食品用は薬用で使用するものより薬効成分が少な目と聞いていました。
そこで今回はシナモンについて少し深堀してみましょう。
まずそれぞれの学名です。
シナモン(セイロンニッケイ・狭義のシナモン)はスリランカ原産でCinnnamomum verumです。
桂枝や肉桂(シナニッケイ・トンキンニッケイ・カシア)の学名はCinnamomum cassiaでベトナムや中国で栽培されています。
こちらは漢方薬の材料として樹皮が使用されています。
ニッキは日本固有種と考えられていて学名はCinnnamomum sieblodiiで主に根皮を使用します。
ニッキと言えば八つ橋やニッキ飴などに使用されていましたが、現在はあまり生産されていないため別のものを使用しているそうです。
さらに日本でいう肉桂(ニッキ)と中国の肉桂(ニッケイ)も異なるのでちょっとややこしい・・・。
中国で漢方薬の材料として使用される桂枝と肉桂は同じシナニッケイの異なる部分です。
桂枝は、細い枝またはその樹皮で肉桂は幹皮です。
それぞれの働きについても
桂枝:解表発汗、温通経脈、通陽化気。
肉桂:温中補陽、散寒止痛、温通経脈。
と区別しているのですが、どちらも身体を温め冷えを発散させる働きがあります。
肉桂の方が大熱で身体の中の冷えを取る働きが強いと言われています。
さらに言うとセイロンニッケイは上品な香りと爽快な甘み、シナニッケイ(カシア・トンキンニッケイ)は香りが強く辛味と甘味を感じます。
実際に日本で売られている某メーカーのシナモンを見ると中国産と書かれておりこれはシナニッケイなのでは?と思います。
シナモンの甘やかな香というのにどうしても疑問符だったのですが、なるほど納得です。
皆さんもシナモンを購入する際にセイロンニッケイ?それともカシア?な~んて広義のシナモンの香りや味を比較してみてはいかかでしょうか?
参照:中医臨床のための中薬学
中薬大辞典
メディカルハーブ事典
(まとめ)
桂皮(桂枝・肉桂)
・クスノキ科 Lauraceae のケイ Cinnamomum cassia BLUME およびその他同属植物の幹皮
・産地:ベトナム・中国
・薬用と使用されているため精油成分が豊富で濃い。香りや味も強い傾向がある。
甘味と辛味があり食用のシナモンに比べると甘味が少なく辛味が強い。
シナモン
・クスノキ科 Lauraceae のセイロンニッケイ Cinnnamomum verum
・産地:スリランカ・インドなど
・お菓子や料理などに使用される。
上品な香りと甘みが特徴。
ニッキ
・クスノキ科Lauraceae のニッケイ(日本桂皮) Cinnnamomum sieboldii の根皮
肉桂(日本)と呼ぶこともある。肉桂(中国)と肉桂(日本=ニッキ)は基原植物が異なる。
・産地:日本
・八つ橋、ニッキ飴など。しかし桂皮で代用されることも。
・強い香りと甘みと辛味















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