胸の重苦しさ はり治療の秘密④

去年の11月、胸が重苦しいという女性が来院されました。

循環器の先生には定期的に見てもらっており心電図にも特に問題はなかったとの事。

ご本人曰く、「肩こりと疲れが原因なのでは?」という理由で来院です。

東洋医学では、「心は君主の官」といいます。

つまり一番偉い王様ですね!ですからそうそう悪くなりません。

もし何かが起こった場合は心包といって心臓の周りをおおっている膜がまず先に病を受けるという事になります。

脈を診ると結滞脈を打っています。トントンと打ってたまに止まる脈です。

心臓に問題はなくてもくたびれがひどくなるとこういった脈を打つことがあります。

実際の心臓に問題が発生した場合は臓象病といいます。

本当の意味での心臓病(心筋梗塞や心房細動など)でなくても胸苦しく感じたり、動悸がしたり・・・こういうのを東洋医学では、心気不足と考えます。(心気虚・・・つまり心のエネルギーが不足しているという事です。)

漢方はりでは季節とその方の体質、臓腑の関係で使用するツボを選びます。

この時は、肝虚証がでました。

11月なので季節は冬です。

冬(水)に心気不足(火)の症状ですが、肝虚証(木)の証が立ったのでこの場合はそれほど難しくないという判断ができます。

はり治療をすると「楽になりました。」とのこと。

2,3回ほどの施術で胸苦しさはほぼ良くなりました。

最初の何回かは1週間に2回、そのあとはメンテナンスに1週間に1回のペースで来院されています。

脈もきちんと打つようになりました。

こういうのを西洋医学的に言えば、自律神経の乱れというのでしょうね。

 

りんしょう

 

 

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