先日腰の痛みで来院された方です。
4回ほどの施術ですっかり良くなってしまったのですが、当院に来院される前に何軒か他院で施術を受けたのだがなかなかよくならない・・・。
ご家族のお勧めで来院されました。
この時、行ったのが本治法です。
腰の痛みというと腰骨の上にある腎兪や志室というツボを思い浮かべるかもしれません。
漢方はりの本治法では、手足の肘や膝の先にある陰経のツボを使用します。
以前、痛みのメカニズムで痛みの原因は経絡の気の通りが悪いからと説明いたしました。
この時、気の通りを悪くするのは邪気であり、
邪気が溜まってしまう原因は正気の虚にあるとお話ししました。
「内傷なくば外邪いらず」といって基本的には正気の虚がなければ外からの邪気は入ってこない、というのが漢方はりの基本的な考えです。
ですから本治法でまず五臓のバランスを調えます。
その後、必要であれば標治法を行います。
ここでちょっと専門的な話になってしまいますが、気には正気と精気があります。
どちらもせいきと読むのですが意味は異なります。
正気も精気もエネルギーという意味では同じようなのですが、精気は生命の根源的なエネルギーをいいます。
五臓の精気が虚していると、いくら体にいい物を食べたり薬を飲んでもあまり効果がありません。
若くて元気な人であれば標治法だけでも症状は改善するかもしれませんが、やはり本治法を行わないとその場かぎりの治療になってしまいます。
人の身体を樹木に例えると根と幹と枝に分かれます。
幹と根を治療するのが本治法、枝とそこから出ている葉っぱを治療するのが標治法。
手足を広げて立ってみてください。
(腰から下が地面に埋まっているって想像してね!)
腰から下の部分が根っこです。
根っこが腎。
幹の上の部分に心と肺、そこから下に脾胃と肝があります。
広げた手足そこから神経ネットワークのような経絡が伸びていて身体の体表面や手足、頭に通じています。
身体の外と内をつなげる門があります。
これがツボです。















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