慢性前立腺炎

病院で慢性前立腺炎と診断を受けたというAさん20代男性が来院されました。

症状としては腰の痛みや下腹部の違和感に加え足の付け根の痛みとしびれ、歩行するのがつらい、

ただし頻尿や残尿感、排尿時痛などはないとのことでした。

前立腺炎はアメリカの国立衛生研究所(NIH)の分類で下記のように分類されるそうです。

  • カテゴリーI(急性細菌性前立腺炎)
  • カテゴリーII(慢性細菌性前立腺炎)
  • カテゴリーIII(慢性非細菌性前立腺炎・炎症を有するIIIAと炎症を有さないIIIBに分けられる。)
  • カテゴリーIV(無症候性炎症性前立腺炎)

このうち、カテゴリーIIとIIIを合わせて慢性前立腺炎と呼ぶとのこと。

さてAさんですが、2カ月ほど前にぎっくり腰になり整形外科に行ったがなかなか痛みが改善されない為、泌尿器科を受診したところそのような診断を受けたとのことでした。

若い男性がいきなり前立腺の病気などと言われたらびっくりしてしまいますよね。

身体を見てみると腰骨の上の辺りの筋肉がかなり硬くなっています。

太ももの外側の筋肉も年齢から言ったらカチカチです。

病院ではストレッチをするように言われたそうですが、これではいくらがんばっても改善しないわけです。

腰も右に傾き左右の足の長さも異なります。

東洋医学では腰が重くてだるいという症状は、腎虚(腎のエネルギー不足)と考えます。

加えて腰部や鼠径部のところに関係する経絡(気の通り道・経絡上にツボが存在します。)の状態を見ていきます。

まず本治法で五臓の調整をします。(太一堂の鍼治療では季節や五臓の関係を考えて治療穴を決めていきます。)

そうすると硬かった腰の筋肉がふわりと柔らかくなり弾力が出てきました。身体の左右の傾きを調整しその日の治療は終了です。

2日後にもう一度来院してもらいました。

治療の次の日朝起きたらさらに楽になっていたとのこと。

前回の治療で腰骨の上の筋肉は柔らかくなっていたのですがまだ腸腰筋といって背骨から骨盤の中を通る筋肉と大腿筋膜張筋に硬さが残っています。

本治法に加え標治法で腸腰筋とももの外側を通る大腿筋膜張筋をゆるめる治療を行いました。

試しに歩いていただくと痛みや違和感はないとのこと。

ですがまだ座った時に鼠径部(足の付け根)に痛みを感じるという事でした。

そこで仙骨の調整を行いもう一度座ってもらいました。

痛みが良くなったという事でこの日の治療は終了です。

「はりって即効性があるのですか?」との質問を受けました。

これはYesとも言えますしNoとも言えます。

痛みの出ている原因にもよりますが、若い人、体力のある人、症状がでてから比較的すぐに来院した方は早く治ります。

2回の治療で初診時の症状はほぼ改善したのですが念のため一週間後にもう一度来院してもらいました。

歩行時の痛みもなく無理なく座れるとのことです。

ここまでくればあとはご自分の努力次第です。毎日歩いたり好きな運動をしたりと身体を動かしてくださいね!という事で治療を終了しました。

Aさんの場合は、長時間座った姿勢で車を運転したことにより引き起こされた腰部や下腹部などの筋肉の硬化が原因と考えられます。

このような症状は、はり治療が最も得意とするところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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