昔は風邪を治せて一人前と言われました。~with covid-19の時代を考える~

私たちが鍼灸師になった30年前は、風邪を治せて一人前と言われたものです。

風邪を引いたときはりをすると一時的には熱が上がりますがさっぱりします。

風邪の引き初めには邪気を取る目的で浅刺しをして基本的には発汗させます。(解表といいます。これが治療家としてのテクニックです。)

そしてしっかり睡眠をとっていただく・・・。

そうすると治るのが早くなります。

熱が上がるのは身体が治そうとしてウィルスと戦っているからです。(これを正気と邪気の葛藤といいます。)

はり治療はこの治そうとする力を活性化することができるのです。

ですが新型コロナウィルスの時代・・・熱が少しでもある方にどうぞいらしてくださいとは言えなくなってしまいました。

残念なことです。

東洋医学では新型コロナウィルスのような感染症の事を疫癘の気といいます。

通常の邪気よりもさらに強力な疫癘の気ですが正気の力が強ければ打ち勝つことができる・・・やはり免疫力ということになります。

無症状感染者が8割もいるという事実を考えればまさに私たちの正気の力・・・治す力を高めておく必要があります。

 

 

※当院では新型コロナウィルス対策として院内の消毒を徹底しております。また三台の換気扇により給気と排気を常に行っております。
4月よりシーツを使い捨てのものに変更いたしました。皆様 安心してご来院ください。

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