ずいぶん暖かくなってきました。
春になり暖かくなるとだんだんと陽気が上ってきます。
そうなると気が昇りやすくなり首から上の症状が出やすくなります。
「先生、熱も咳もでないのに頭が痛いんです。」
このところこんな方が多くいらっしゃいます。
気が上りすぎて頭に熱がこもるとなんとなく頭が痛いような症状が出てきます。
これは肝の疏泄という働きが悪くなり、肝の陽気が昇ってしまった為に起こる現象です。
東洋医学では春は肝が旺期(活発になる)する季節と考えます。
陽気が昇り循環しないとイライラしたり頭痛が起こります。
いつも以上にストレスを感じたりイライラしている人は季節に負けているのかもしれません。
こんな方は少し苦味のあるものがお勧めです。苦味は気を下げる働きがあるからです。(たくさん食べる必要はありません)
他にもセリやセロリ、春菊、菜の花などの春の野菜をいただくようにしてくださいね。
またストレッチをしたり散歩をしたりと、軽く身体を動かすようにしましょう。
つい先日も頭が痛いという患者さんがいらっしゃいました。
治療に来られたIさん。「朝からフラフラして頭が痛いの。自分では熱があるようなので体温計で測っても平熱だし血圧も正常・・・。でも辛いんです。」
食欲はあまりないのだが、栄養をつけるためといって無理やり食べているとのこと。どうやら動きすぎてくたびれてしまった様子です。
首を触ると熱感があります。
本治法で五臓の調整をすると首の熱が下がってきました。いつの間にか頭も痛くないとの事。
気温のアップダウンが激しいこの時期、もともと体力が無くくたびれやすいなど気が不足している方はこの様な症状が出やすくなります。
カゼとは違いますのでお薬を飲んでもダメですよ!
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