五十肩・四十肩

四十肩五十肩は俗称で、正式には肩関節周囲炎といいます。主に50代以降に発生することが多かったためそのように呼ばれてきました。

近頃はスマホやゲームなどのやり過ぎで若年層まで肩痛を訴える二十肩もあるそうです。

症状としては腕が上に挙げられない、衣服の着脱ができない、髪を頭の後ろで結ぶ動作や腰の後ろでエプロンの紐を結んだりする動作が出来ないなど・・・様々です。ひどい場合には夜寝ている間も痛みで目が覚めたりします。

五十肩になると骨や軟骨、靭帯、腱の退行変性(いわゆる老化現象、経年性変化)により炎症が生じ、肩関節を包む関節包が縮小するため動作痛や運動制限が起こると考えられています。

原因はまだはっきり特定されていませんが、発生部位は肩甲上腕関節や肩峰下関節と言われており、その関節に着く筋肉群に何らかの変性があると思われています。(肩関節は肩甲骨・上腕骨・鎖骨で構成され肩の運動には多くの筋肉が関係します。)

東洋医学では五十肩は痺症の範囲に属し肩周辺を流れる経絡の変動として考えていきます。

腕から肩にかけては陽経では陽明大腸経、少陽三焦経、太陽小腸経という経絡が流れています。肩に不具合が生じた場合は主にこの陽の経絡に反応が現れます。

また肝は筋を主どり脾は肌肉を主どり腎は骨を主どり、と考えますので筋肉や靭帯が異常拘縮している場合は五臓の調整をする必要があります。

実際の臨床の場では肩の痛みの出現に対して、経絡の変動を見るのと同時に、肩関節周囲に炎症はないか、関節のずれや筋肉の損傷または骨の損傷はないか、神経の炎症などはないかなど細心の注意を払って診ていきます。

五十肩は時間が経つと自然治癒しますが、それまでの激しい痛みや夜間痛のために治療に来られる方が多くいらっしゃいます。もちろん鍼治療を行うと早く快方へ向かいます。

また同じような肩の痛みでも気を付けなければいけないのが腱板断裂です。この場合は放っておいても治らないばかりか、場合によっては悪化して手術と言うことになりかねません。ただ必ず見分けられる方法がないので、いつまでたっても治らないとか動かすたびにショリショリ音がするなどの場合はレントゲンなどで確認された方が良いと思います。

腱板断裂ではなく五十肩であるならば、鍼灸適応症として治療していただけますのでご安心ください。

その他にも石灰沈着性腱板症や関節リュウマチ、首の頚椎圧迫による麻痛や胃腸障害など、肩に痛みが出る障害は沢山ありますので、自己判断で決めるのは症状の悪化を招く恐れがありますのでご注意ください。

 

 

関連記事

  1. 春の頭痛

  2. 足のむくみ

  3. 子供の便秘・大人の便秘

  4. 舌は語る

  5. 梅雨の薬膳

  6. つゆ時の胃腸の不調

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP