足に力が入らないとき

最近足腰が弱くなってきたな~なんて思っている人いませんか?

東洋医学では足に力が入らない、足が萎えるなどの症状は腎の気が不足してきたからと考えます。(他にも夜間の頻尿や耳鳴、抜け毛や歯が弱くなったなども腎が弱ってきた症状の1つです。東洋医学の腎の働きは西洋医学の腎臓だけでなく副腎も含めた概念です。)

腰は腎の府といって腎の気が衰えると腰の病も発生しやすくなります。また腎は骨や髄も主どるので脊髄や骨の病も腎と関係してきます。

また肝は筋を主どるといって肝の働きが弱くなると身体の腱が硬くなったり腱反射が減弱したりします。

こんなときにピューと冷たい風にあたったり冷たい雨に当たったりしたら大変です。

腰や足にしびれや痛みが出てしまいます。

あらっ!これって何かの症状に似ていませんか?

そうなんです。

脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどで引き起こされると言われている坐骨神経痛などの症状に似ていますよね!?

東洋医学では長引く痺れや痛みの病を痺証といいます。

温めると少し楽になる場合と痛みよりも重だるさが気になる場合と原因によって症状や改善までの日数が異なります。

元気な人は寒いところや湿度の高いところに長時間いたとしても具合の悪くなることはありません。

ですがくたびれやすかったり無理をしていたりと、身体のエネルギーが不足している状態でそんなところにいたらさぁ大変です。

これら生体の虚が内在的原因として、経絡の気が風寒湿の邪により滞ると症状が発生します。

冷えなどで筋肉の凝りなどが生じただけなら話は早いのですが、痺症となると風寒湿の三邪が複雑に絡みあい発生しているので単純に痛いところに針を刺すという治療では対応できません。

脈や皮膚の様子、季節との兼ね合いなどから治療穴を選び治療を行います。

最近では長引く慢性的な痛みやしびれはトリガーポイントといって筋肉の凝りが原因であるといわれるようになりました。

このトリガーポイントは東洋医学で考えられている陽の経絡のルートととても似ています。そしてその場所はしびれや痛みを感じている場所とは別のところにあるのです。単純に痛いところを押したりもんだり針をしてもなかなか治らない理由の一つです。

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