夏の養生

『夏三月、これ蕃秀と謂う。天地の気交わり、万物華さき実る。』
夏の三月というのは立夏から立秋前日までの間の3ヶ月間のことで、二十四節気の立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑に相当します。
蕃とは茂(しげること)であり、盛んであるということ。秀は華であり美であるとのこと。つまり繁り栄えて美しいという意味です。
天の気は下降し地の気は上昇して天の気と地の気が交わりあうと万物の動きも活発になります。
若葉が生い茂りぐんぐん成長していきます。緑の色もどんどん濃くなります。そして様々な花が咲きます。
『夜に臥し早く起き、日を厭う勿れ。志をして怒ることなからしめ、華英をして成秀せしめ、気をして泄らすを得さしめ、愛する所をして外に在るが若くせしむ。』
夏至に向かって日照時間もどんどん延びていきます。
このような時期は人間も活動的になります。睡眠の深さも時間も冬ほど必要なくなります。
少し遅く寝て早起きしても身体がもつ時期です。
暑くなってきて体の陽気がうまく体外へ発散できないと、体内に熱がこもりやすくなります。
こうなると身体になんとなく熱がこもったようになり、身体がだるくなります。
人によっては気持ちがなんとなく落ち着かなくなったり眠れなくなったり、胸が苦しくなったりといった症状が出ることもあります。
夏の野菜は身体の熱を下げてくれます。
どんどん食べるとからだの血脈がきれいになります。
活動的になる時期なので身体を軽く動かしてストレス発散させます。
気持ちを愉快にすることが大切です。
このようにすると身体の中の陽気を外に向かってうまく発散することができます。
『此れ夏気の応、養長の道なり。』このようにすることが夏の養生となります。

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