FrontPage

症例集


坐骨神経痛

症例1

40代男性です。
スーッと音も無くある男性の患者さんが入ってこられました。体が右に傾いたまま、表情も暗く本当につらそうな様子です。

右大腿部の後ろが重く痺れがあり一ヶ月整体治療を受けたが効果が無いとの理由での来院でした。

とにかくまっすぐになることができず会社ももう何日も休んでいるとのこと。夜になるとさらに痛みがひどくなるので良く眠れないとのことなのです。

見ると右の腰に硬縮があり右足のふくらはぎがつっています。

夜になるとさらに痛みがひどくなるというのは体の正気がすでによわくなっている証拠です。この方の場合発病から少し時間がたっているということと体を変にいじくってしまったので少し時間がかかりました。

大体2週間ほどで朝の引きつった感じは好転。一ヶ月くらいで動けるようになりました。ほぼ9ヶ月くらいで完治となりました。ご本人が心配されていた(骨がまがってしまったのではないかと・・・)背中もまっすぐになりました。

症例2
坐骨神経痛で来院される方は一人で歩くことが難しい場合もあり、ご家族と一緒に来られる方がわりと多くいらっしゃいます。

80代、女性のSさんもそんな一人です。

とにかく歩けないので車椅子での来院でした。

最初の数回はそれほど変化がありませんでした。

ご本人曰く 最初は治療した直後、少し痛みが出たそうです。
治療を止めてしまおうかと思ったそうです。

でもそんな時、お友達に治すのは針治療しかないんだからと言われ治療を続けたそうです。

治療家として治療を始めてもう随分経ちましたが、やはり慢性病や長く患った疾患の場合、治療に時間を要することがあります。

もちろんこちらとしては良くなっているということはわかっているのですがご本人の自覚とは少し異なります。

こんなとき大切なのは身近な人のこんな一言なのです。
そして家族の支えです。

治療を開始したのは年末でしたが、年が明ける頃には一人で来院することができました。



症例3
こちらはご家族の説得で悪くなってからすぐ来院した例です。

70代男性、ご本人曰く、足が痛くて歩けない。特に夜がひどい。

夜中の2時くらいになるとひどい痛みのため目が覚めて2時間ぐらい眠れなくなってしまう。腫れたような感じで痛い。

そんなときは揉んでもさすっても痛みがとれず何をしていいかわからない・・・とのこと。

とにかく動けないので2回往診しました。

何とか動けるようになり3回目はご自分で歩いて治療に来ることができました。
ゆっくりしか歩けないので来るまでに結構時間がかかったそうです。

とにかく毎日来院し一週間後には痛みも無く普通に歩けるようになりました。

この方の場合、この方の奥さんとお嫁さんがもともと当院の患者さんでした。奥さんだけでなくお嫁さんも当院の治療を強く勧めてくれたそうです。

とにかく悪くなってからあまりあちこちでいじくりまわさずすぐに来院でしたので早く治すことができました。

症例4

先日嬉しい電話をいただきました。

坐骨神経痛を発症して1年以上経過した80代の男性です。

しびれと痛み、仰向けで眠ることができません。
骨盤もかなり傾いていました。

鍼治療と同時に骨盤を正しい位置に戻す施術も行っての治療です。

10回通われたところでちょうど回数券も終わりかなり遠方よりいらしていたこともありしばらく様子を見ようということになりました。

かなり良くなっていたのですが、ご高齢なこともありどうしたかな~と気になっていたのです。

そこへ突然のお電話です。

「ちょうど10回目の治療を終わりそれから一週間ほどして大変よくなり骨盤の傾きもとても良くなりました。痛みしびれも全くなくなり3000歩から4000歩けるようになりました。また何かありましたらよろしくお願いします。」とのこと。

このようなお電話をいただくと治療家冥利に尽きます。

本当によかったですね。

また何かありましたらお気軽にどうぞ。今度はあまり悪くする前にきてくださいね。

症例5

他院で治療を受けたのだけれどもかえって痛くなってしまいました。といってこられたAさん。

歩くと激痛で長い距離を歩けない。仰向けで寝ることができず横向きであれば寝ていられるとのことです。

以前から痛かったがだんだんと悪化しカイロプラクティックを受けた後さらに悪化したとのこと。

仰向けになることが難しく、左の背中から太ももの後ろは一枚の硬い板のようになっています。

とにかく少しの間仰向けで治療させてもらいそのあとは横向きで治療です。

1回目の治療のあと家の中で立てるようになりましたとのこと。少しももの後ろの張りがよくなっています。

3回目の治療のときは少し仰向けになれる時間が増えてきました。だんだんと歩く時間も増えてきたようです。

ですがまだまだ仰向けでの治療はきついようです。ウルトラマンのようですね。3分以内に仰向けでの治療を終えないとピコピコとタイマーがなります。

ううう~と痛み出すのです。

6回目の治療で4時間、9回目の治療で6~7時間。立っていられる時間もだんだんと伸びてきました。(この状態でずっと立ち仕事を続けるというのは本当に大変です。根性がありますね。)

仰向けでの痛みタイマーもならなくなりました。

板のようだった背中から腰、太ももにかけてもだいぶよくなってきました。
その後何回か治療を重ねてもものうらに多少のつっぱり感が残る程度になりました。

1回で治る・・・こんな風に言われるとだれでもえっすごい!カリスマだと思います。ですが個々人体質や状態は異なります。

元気で体力のある人は強い手技を行ってもそれに耐えるだけの身体を持っていますが、強い手技を受けると危険な場合もあります。

一人一人の体質や状態に合わせて治療を行うことが大切です。

突然の足の痛み

「きっかけが良く分からないのですが足が痛いんです。」とびっこを引きながら来院された70代のKさん。左足のももの後ろと横に痛みがあるとの事。

仰向けに寝てもらい膝を曲げてもらうと90度のところで痛みが出ます。立ち上がりなど体の位置を変える時や左を上にして寝る姿勢も痛いとのこと。

足のももの後ろや横には太陽膀胱経という経絡と少陽胆経という経絡が流れています。
本治法で治療をしたところ少し楽になったとの事でした。

次の治療は2日後に来てもらいました。

「歩けるようになりました。」とKさん。前回はびっこを引きながらの来院でしたが今回は比較的スムーズに歩いています。膝を屈曲させてもそれほど痛みが出ない様子です。

ですが、左坐骨結節から大腿後部にかけてまだ痛みが残っています。左膝の下(曲泉穴付近)にも痛みがあり左膝全体が腫れている感じです。(右膝の上にはしわがあるが左ひざの上には皺がありません。)

最初の足の痛みがよくなったのでもともとあった膝の悪いのがはっきりしてきたようです。

一日おきに5回治療しよくなってきたのと同時に週2回の治療としだいたい10回くらいで膝の炎症も小さくなりました。

左ももや膝のつっぱり、右股関節にも痛みが出ていたのでそれらの症状を改善するため週に1回の治療で様子を見て10回でほぼよくなったので治療を終了しました。

Kさん、70代でしたがもともと体を動かすのが好きな方でした。健康のためと 4階までの階段を往復するのが日課という努力家です。とても体力のある方でしたので足の痛みも早く良くなりました。

痛みがなくなりつっぱりが気になる程度になってからは日課の階段のぼりを復活。

腰から下は植物に例えれば根っこです。無理せず鍛えてくださいね。

 

腰痛.

はり灸といえば腰痛というように鍼灸院を訪れる患者さんで一番多い疾患です。
ですが鍼を刺すという事に抵抗がある方が多いせいか治療方法の選択としては一番後回しにされてしまうのが残念なところです。

先日いらしたAさんもそんな方でした。

いままで病気とは無縁で腰が痛くなったことなどなかったというAさん。もう一ヶ月以上も腰の痛いのが取れないとのこと。

接骨院や整体院に行ったのにどうしてもよくならない。だんだんと気持も暗くなりうつになりそう・・・。
そんな事をおっしゃいました。

拝見すると痛いといっている腰部の筋肉はすでに張りや凝りはありません。

こうなるといくら腰だけにアプローチしても良くはなりません。

Aさんにこれは気凝りなのでいくら腰だけいじっても良くならないこと。
全身の調整をすることが大切だということを説明し治療を開始しました。

腰の痛みにかかわらずみなさん痛いとそこの筋肉が硬くなっていると思いがちです。
でも臨床上張っている側と反対の方が痛いと訴える人が多いのです。

張っている側に痛みが出た場合の治療は簡単です。
張りを取ってあげればすぐに痛みは収まります。

ですが張っている状態が慢性化したり変にいじりすぎるとだんだんと弾力がなくなりやわらかい虚の状態になってきます。

こうなると本治法を行わないとなかなか取れにくくなってしまいます。

先程のAさんも少しずつ楽になり7回目の治療でほぼ良くなりました。

「思えば腰痛を発症する前はくたびれやすくなってそれは年のせいかなと思っていた」

「それが腰が良くなるのと同時に以前よりも疲れにくくなった」との事。

生活習慣に関する注意をして、くたびれ果てるまえに早めに治療することをお勧めし治療を終了しました。

 

外傷による後遺症

ころんで膝を打って整形外科に通っていたのだが痛みがなかなか取れないという80代男性の方がいらっしゃいました。

転んで右膝の内側を打ってしまったのこと。足首まで腫れています。
骨には問題がないそうです。

整形外科に何週間も通って電気をかけてもらったり湿布を貼ったりしているのだが一向に痛みが取れないとのこと。

針治療をしたら少し良くなったとのことで治療を継続することにしました。

だいたい一ヵ月半で完治しました。

 

捻挫

八十代女性

「さっき転んじゃって捻挫しちゃったんだけど、先生治せる?」とお電話をいただきました。

この方よくメンテナンスのためにみえられる方で、80代のお元気な女性なのですが、来院していただくと右足首がかなり腫れていて足がつけない状態。

はり治療をすると熱感が落ちて腫れが少し引いた状態になり、拍動を打つようなズキズキがなくなったと言うことで、その日はおとなしく寝てもらうことにしてお帰りいただきました。

2日後来院されると足は青紫になっていましたが、ご本人曰く「足が紫色なのにそんなに痛くない」と言うことで不思議がられていましたが、たしかにこちらも内心驚くほど良くなっていました。

合計6回ほど来ていただきましたが、今回は捻挫をされて2時間以内という速さだったので驚くほど早く完治されました。

どのような病も早く手当てをすればするほど良い結果が得られるという好例と思います。

 

妊婦さんとはり治療

妊娠中にはり治療を受けたいという方が増えてきました。

妊娠中はなるべく薬を飲みたくないというのが理由の一つかもしれません。

やはり一番多いのが腰痛ですが、その他肩こり、身体のだるさ、くたびれなど来院の理由も様々です。

実は妊婦さんにはり治療はおすすめです。

まず、余分な薬を飲まずにすむという点。(やはり薬は副作用があるので心配です。)

また妊娠中は何かとくたびれやすいので様々なトラブルの予防などといった意味でもはりや灸治療により身体を整えておくことが大切です。

以前切迫流産で緊急入院した方の治療をしたことがありました。入院していたので病院へ出張治療に出かけました。

治療終了後は子宮が上がった感じがするとの感想をいただきました。そのまま点滴をすることもなく体がもってしまい病院の先生に不思議がられました。(だいたい入院後何日かすると飲み薬で押さえられなくなり点滴治療になるそうです。)

まぁこれは産婦人科の先生が理解のある方だったので病院に出向きはり灸治療をするということが可能でした。

ですができればこうなる前に治療することが望ましいと思われます。

ただし気をつけなければならないのはいくらはりが身体にいいといっても強い刺激のあるものはだめです。

痛くないはり、気持ちがいいはりでなければいけません。

またいくつか妊娠中は使わない方がいいツボがあります。

そういった点を踏まえて治療院選びをした方がいいでしょう。

 

起立性調整障害

「起立性調整障害 と病院でいわれました。
朝なかなか起きられないのです。薬を飲んでも効果がないのです。」

そういってお母さんと来院されたのは小学校4年生のFちゃんです。

見るとまだ小学生なのに首から背中にかけて硬くなっています。

生理はまだですか?
お母さんにそっと聞いてみました。

まだです。

大人に比べて子供のからだは素直です。経絡を調整してあげると簡単に通ります。

ですから生理が来る前のお子さんの自律神経系の病気はあまりいじくりまわしていなければ簡単に治るのです。

このFちゃんも数回の治療で朝起きられるようになり普通に学校に行けるようになりました。

人間のからだは正直です。からだのバランスがくずれて調子が悪くなるとからだのどこかにコリが出てSOSサインがでます。

もちろこのコリは凝っている所をぐいぐいもんでもとれません。また、本人は無自覚、一般の方には分からないケースもあります。

ですが、基本的にはしっかりコリが出て調子が悪くなっている場合は比較的早く治ります。

反対にコリがなくふにゃふにゃした状態はからだの正気が虚してエネルギーがさらに不足してしまった状態なので少し時間がかかります。

またお子さんの治療の場合、お母さんも一緒に治療した方がお子さんの状態がはやくよくなるケースが多々あります。

くりかえす下腹部の痛み

右下腹部が痛いんです。と来院されたIさん。6月に大腸炎になり病院の治療により良くなるもののその後下痢が続き右下腹部の痛みが良くなったり悪くなったり。

もしかしたら自律神経に問題があるかもと考え「それなら針治療でしょ!」と思ったそうです。さすがです。実はIさん看護師さんです。

他の症状を聞くと下痢・イライラ・頭痛・耳鳴りがあるとのことです。

舌を診ると紅、苔は白くて右側剥苔 です。

まさに自律神経が乱れた状態。聞けば職場が変わってからストレスがかなりたまっているとの事。

こんな症状を東洋医学ですは肝の気のめぐりが悪いと考えています。

生理の前にもイライラ。このところ経期が長めで血量が少なく色が濃いとのこと。
肝の気のめぐりが悪い状態を肝鬱といいそれによってさらにからだの中に熱がこもってくると肝鬱化火といいます。

食欲はあるとのことで脾虚(胃腸の症状)はなし。でももともと胃腸が弱かったとのことで肝鬱が長く続けば胃腸の症状も出てくるかもしれません。

本治法では脈と季節、その人一人一人の体質を見て治療穴を決めていきます。
このときは本治法をしたあとまだ関上の脈が残ったので標治といって枝葉の治療をしました。
治療終了後は下腹部の痛みが消えました。

次の治療は2日後に来ていただきました。
腹部の水が溜まっていたぽちゃぽちゃとした感じがとれ体がぽかぽかしたとのこと
腹部の痛みもそれほど感じなくなる。
治療後とてもよく眠れたとのことです。

6回目の治療の時には下腹部の痛みを感じることは少なくなってきたとのことです。
しばらく週に1回のペースの治療で様子を見て治療を終了しました。

Iさん、まだ20代後半の笑顔の素敵な女性でした。若いからといっても油断は禁物です。

日勤や夜勤のくり返し、過度のストレスは自律神経のバランスが悪くなります。

 

ドライアイ

すっかり私たちの生活の一部になってしまったパソコン。そのせいでしょうか若い人にもドライアイが増えているようです。

Sさんもそんな一人でした。

腰が痛いのとドライアイで目が乾いて目薬が手放せないとの事で来院。

病院では手術をするほどではないといわれたもののとにかく目が乾いて痛くて仕方がない。
朝からひどい状態なのだが特に夕方になるとつらくて仕事にならないとの事。

病院にて目薬を処方されたものの点した直後は多少いいのだが、少しもよくならない。
食欲もなく食べたくない。
目は腫れて真っ赤。

なんともかわいそうな状態です。

一診目 治療した帰りに涙がどっと出たとの事です。
二診目 今回は前回ほど涙が出ず少しがっかり。
四診目 食欲が少し回復してくる。
涙が日によって出たり出なかったりする感じになる。
六診目 目はだいぶ良くなる。
夕方まで目が持つようになってきたとの事。

十回目 不摂生をすると悪化するもののそれほど気にならなくなる。

その後状態を安定させる為に治療を何回か継続。腰痛も同時によくなりました。

偏頭痛

偏頭痛も症例の多い疾患の一つです。

症例1
Iさん
病院で検査を受けたが特にどこも悪くない。とにかく原因が分からない頭痛がもう2,3週間続いている。筋肉を緩める薬を処方されているが効いているのかいないのかよく分からず、痛くてなにもできないと言うほどではないのだが一向に良くなる気配がないとの事で来院。

一診目 とにかく顔色が悪いのが気になる。
いろいろな既往歴がある。

二診目 前回治療を受けて少し痛みが減ったような気がするとの事。

三診目 昼間はそれほど気にならなくなる。
しかし夕方から夜にかけてと朝起きたときが痛い。

五診目 朝の痛みが気にならなくなった。

七診目 忙しくてしばらく来院できず。でもずっと調子がよかったとの事。
お酒を飲んだら少し頭痛がした。

八診目 もう頭痛は気にならないとの事。
この頃には顔色もだいぶ良くなりました。

できれば忙しいときには早めに治療に来て身体を調えたほうがいいと指示しました。

症例2
Fさん
ひどい偏頭痛がする。特に左の目の奥がズキズキする。薬を飲んでも全く楽にならない。

一診目 治療すると少し楽になった気がする。

二診目 朝起きたらだいぶ楽になったがまだ痛みが残っているの来院。

三診目 もう気にならなくなったが用心の為、来院したとの事。

一口に偏頭痛といっても原因は様々です。当院では頭が痛いといっても痛い頭にはりを刺すわけではありません。主に使うのは手足にあるツボです。どんな場合にも原因にあわせた治療が大切なのです。

 

ギックリ腰

お久しぶりに来院されたAさん。突然ぎくっと来たとのことで腰を折り曲げて「伸ばせませ〜ん」といって来院されました。

治療終了後「どう?」と聞いたら「あっ 伸ばせる。」といってお帰りになりました。

この方は以前、別の症状で来院されたことがあり、今回はぎくっと来てすぐの来院でした。

この方のように発症まもない症状は比較的軽くすみます。

古人曰く 病気は早く治療すれば早くよくなるのです。

 

膝関節症と慢性胃炎

膝の痛みで来院された80代の患者さんです。

膝の痛みは最初の数回で楽になってしまったのですが、治療をすると体が軽くなるということでその後も継続して治療をしていました。

その方が先日ニコニコしながら言うのです。

「先生、この間胃カメラを飲んだら、20年来の慢性胃炎がすっかりよくなってました。お医者さんがびっくりして何かしたんですって聞くからだまってしらばっくれていたら、ははぁ〜何か別の治療を受けたんですねっていうんです。」とおっしゃるのです。

そうです。その方の中カン穴(ちょうどお腹の真ん中の部分)には硬いしこりのような物があったのです。

治療の際「これがそのうちなくなりますよ。そうすると胃袋が今よりずっと楽になりますよ。」といいながら治療していたのです。塊もほとんどなくなりご本人の自覚もほとんど気にならないとおっしゃっていたのですが、このように西洋医学でのお墨付きもいただくとさらに信頼が増します。

このように根本治療では病の原因を治療するので、主訴である膝の痛み以外もよくなってくるのです。

 

変形性膝関節症

右膝が痛くて歩けなくなってしまったと来院された70代女性の方です。

以前より左膝が慢性的に痛かったが、左をかばっていたせいか右膝が痛くて歩けないとの事。

日頃趣味で日舞を踊っていたが、今までは病院の薬で何とか踊れたので来院には至らなかったとのことでした。

第1診
両膝とも中程度のO脚で特に右膝の下端内側に強い炎症があり、ある程度軟骨が磨り減り炎症が起こっている様である。

3刺程で炎症が落ち着き始めたのでそのまま鍼治療を行い、確認のため歩いて頂くと痛みがほぼ無いと言う事なので様子を見てもらうことにしました。

第2診
前回平らな所での歩行は問題なかったが、階段の下りでは右膝内側に痛みが出たと言うことなので、右膝中心に全身の調節を行う。

痛いとどうしても痛みのある部位に注意が行きがちですが、この様なときは右膝だけでなく足首や股関節、腰など全身のバランスを見ながら治療することが肝心です。

第3診
痛みはかなり良くなったが、やはり階段の下りでは少々傷む。右膝の痛みが気にならなくなった分左膝が気になるとのこと。

これは治療中よく起こることですが、人の脳は一番痛いところを優先的に感じるように成っているため、そこの痛みが引いてくるとその次に痛いところを感じるようになりますが、これは次第に治ってくる良い兆候といえます。

第4診
ほとんど気にならないが、時折痛むことがある。触診では右膝下端内側に微かに熱感が感じられる。

鍼治療とO脚の矯正をした後、日常のトレーニングと、どう歩くとよいか歩行時の重心位置を説明して終了しました。

O脚の方もそうですが、運動器疾患はご自分の体の状態を知って頂き、体に合った運動をしていただくことにより再発を防ぎ快適な暮らしを送ることができます。
当院ではそのような考えのもと、多少なりともお役に立つよう指導させて頂いております。

 

膝関節症と股関節痛

十年ぶりにお見えになった50代の女性。趣味でダンスをされていますが、発表会の前に右膝と股関節の痛みを治したいとのこと。聞けば来週が発表会というのであまり時間がありません。

第1診
右膝の触診では膝の内側がやや熱く膝裏が少しふくれ若干水が溜まっているようで、使いすぎによる炎症ではないかと思われる。

治療は炎症を鎮め筋の柔軟性を高め、屈曲がスムーズにできるようなツボを選び刺鍼。
その場で痛みは大分引いたとのことなので家での動作をお教えして治療終了。

第2診
三日後膝の痛みは半分以下になったが、今度は股関節の内側が気になるそうで、これは強い痛みが減るといままでそうでもなっかた痛みをより感じてしまうため起こりますが、悪化しているわけではないので心配はいりません。

背中を見ると腰椎の2~5番が後屈しています。これをほっておくと膝に余計に負担がかかりますので、鍼治療と矯正を施します。

第3診
四日後膝の痛みはほぼ無く、股関節は若干動きが悪いとのこと。膝の熱感はないので炎症は治まっているようですが、膝裏の水はまだ引ききっていないようですので経過観察といったところです。

膝と股関節のケアーの仕方をお教えして一先ず終了です。

この方の場合ダンスによる高負荷がかかり続けるため、もともと弱い股関節の影響が膝に出てしまったケースになります。

対処法は(使いすぎないに越したことはありませんが)股関節周りの筋肉と腿の筋肉を強化するのが一番良いとおもわれます。

 

突発性難聴

「先生、片側の耳が聞こえないのよ。」そういって60代のご婦人が尋ねてこられました。

もともと鍼治療が好きでよく受けていたとのこと。病院や他院で治療を受けたがあまり効果がなかったので何気なく通りかかった看板が目に入ったので思い切って来て見たと話されました。

見ると天窓から天容、聴宮(首の横のところ、胸鎖乳突筋のあたり)にかけて、ひどい凝りです。

さっそく治療を施したところなんだか楽になったような気がするとのこと。それから二週間、ほぼ毎日通ってこられたのです。

この方の場合、気の通りが良かったのともともと薬を飲むのが嫌いというのが幸いしたのかもしれません。本当にこちらも治療していて楽しくなるくらい、ぐんぐんよくなっていったのです。

 

耳鳴り

意外に来院数が多い疾患の一つです。

「耳鳴りがします。」ということで男性の患者さんが尋ねていらっしゃいました。

実は相性がいいといったら変なのですが耳鳴りは私が得意な疾患の一つなのです。

週2回まじめに通って来られて、だいたい一ヶ月でよくなりました。「最初のうちは良くなっているのかどうか分からなかった。ただ体調が良くなっていっているのが分かった。」との感想をいただきました。

発症してすぐの耳鳴りの人の場合、胸鎖乳突筋といって首筋のところにある筋肉がゴリゴリしている方が多いです。ここにはちょうど少陽胆経と少陽三焦という経絡が走っています。

治療してこの首筋の所の凝りが良くなってくるとだんだんと耳鳴りも収まってきます。

もちろんこの筋をゴリゴリもんでもあまり効果がありません。
またここが凝っているからと言って必ずしも耳鳴りがあるとは限りません。

これらは肝胆・三焦の火によりからだのバランスがくずれて引き起こされ、でてきた症状です。人によっては夜眠れない、めまいがするなどの症状でからだの不調が現れる人もいます。

ストレスなどで気のめぐりが悪くなることが原因の一つです。

耳鳴りになる原因のもう一つが腎精の虚によるものです。

50代くらいになると、寝不足をした時に耳鳴りがするときがあります。このようなものは一過性のものですので良く眠れば治りますが、こういった状態がひどくなり体の中の精気が慢性的に不足している状態と考えていただければイメージしやすいと思います。

それぞれ治りやすい耳鳴りと、治りにくい耳鳴りとなります。

このように耳鳴りの原因はさまざまですので年齢にかかわらず発生する可能性があるわけです。従って治療経過もさまざまです。

以前、20代男性で病院でステロイド治療を受けたがある程度の効果があったもののそれ以上の変化がないので針はどうかというかということで来院された方がいました。

治療を始めて最初の一ヶ月ぐらいは良くなっているのかどうか分からないということでした。

しかしはり治療を続けた結果、病院での検査の数値がよくなってきました。ご本人が薬は飲んでも変わらない気がするということで服薬をやめていたにもかかわらずです。

だいたい3ヶ月ぐらいでほぼ正常に戻りました。

実は治療する側としては状態がよくなっているというのははっきり認識していたのです。からだがよくなっても症状の改善を本人が自覚するまでは少し時間がかかるということはよくあることです。

治療していて思うのは、基本的には若い人、あまり薬を飲まない人のほうが早く治るようです。

 

手のしびれ

出産するとやはり身体が疲れるのでしょうか?
子供を産んでから手がしびれるようになったという方が結構いらっしゃいます。

整形で牽引やシップで治療していたのだがあまりよくならない。
そう言って来院されたAさんもそんなお一人でした。一番下のお子さんを出産した後から時々しびれるようになったとのこと。三人のお子さんのお母さんです。

漢方ではしびれは血虚と考えます。つまりからだの中の血が不足した状態。

出産や長く病気を患ったり、または仕事が忙しすぎたりと精を消耗すると身体の中の血が不足します。

先ほどのAさんも仕事に子育てにと忙しい毎日を過ごされているご様子。くびから肩にかけてひどい凝りです。お腹も硬くまったく余裕の無い状態です。

これではいくら牽引をしてもその場で多少楽になってもまたすぐに元に戻ってしまったでしょうと言うと「はい」とのこと。

弱くなっている五臓を調整する治療を施すと硬くなっていたお腹が緩んできます。同時にくびから肩にかけて突っ張っていたような筋も緩んできます。

とにかく、くびから肩にかけて触らないようにと注意して治療を続けました。
だいたい7,8回ぐらい終わったころでしょうか・・・。「だいぶ楽になりました。しびれもそれほど感じなくなりました。」とのこと。更に治療を継続してしびれはすっかり良くなりました。そのころには硬かったお腹もすっかり柔らかく弾力とはりがでていい状態になったのです。もちろん頚から肩にかけての筋張りもなくなりました。

このように何か症状が出たとき、そこの症状ばかりいじくっていてはだめです。

頚椎に問題があるのならその頚椎にどうして問題が発生したのか?頚の骨を支えている靭帯や筋肉がどうしてそのように硬くなって骨をゆがませてしまっているのか?ひいては神経を圧迫してしまっているのか?

そこら辺を良く考えて治していかないと慢性的な疾患はなかなか良くなりません。

私は患者さんに説明するのによく経絡の流れを川の流れにたとえています。

川の水がたっぷりあれば川はよどみなく流れていきます。
ですが、川の水が少し不足すると川の流れが滞ってしまいます。

これと同じように経絡を流れる気血が足りなくなるとそこに滞りが生じしびれなどさまざまな症状が発生するのです。

 

脊柱管狭窄症

「手術をする前に、とにかくいいから針に行ってみろとこちらを人から勧められたのだが、とりあえず手術を受けてみた。手術をして少し動けるようになったんだが、やはり痛くて歩けない。

医者にも年だから仕方が無いといわれた。

それじゃあ針でも受けてみようかとこちらに来た。とにかく歩けるようになりたい。」

そういって前かがみに入ってこられたのは80代のYさんです。

まず、発症してから時間がたっていること、それから手術を受けているのでその後遺症による症状は改善しない可能性もあることを説明してとにかく治療を受けていただきました。そして、次の日にもう一度来院していただきました。

「少しいいような気がする。」一見偏屈そうなYさんですが、話してみると結構面白い方です。
治療に対しても前向きです。とにかく10回だけ治療を受けて見るということになりました。10回終わったころです。郵便受けまで歩けるようになった。そうおっしゃりもう少し治療を継続してみるとのこと。それから徐々に家のまわりをあるけるようになった、少しずつ歩ける距離も伸びました。

治療して日々思うことは治るということに年齢は関係が無いということです。

もちろん同じ条件を比べれば若ければ一回の治療効果も高いですし早く治ります。でも本人が意欲をもって治療にのぞめば年齢など関係なく治癒に向かうことができるといういい症例だと思いました。

 

かかとの痛み

開業したての頃、かかとが痛いと言って一人の40代の女性がたずねていらっしゃいました。

かかとの痛みは腎精の不足が主な原因です。

とにかく治療を始めました。

治療を始めたのはいいのですが、鍼をした後は良くなる。
でも、しばらくするとまた痛くなる・・・。

そんな繰り返しが続きました。

腎精の不足が原因のものは少し時間が必要なのです。

半年くらいがたった頃です。

当時、若くまだ開業したばかりの私は少しあせりました。

でもそんな時、患者さんの一言が私を救ってくれたのです。

「ここまで治療をがんばってきたんだから絶対良くしたいと思います!」

結局、週に一回、一年間治療を続けました。
痛みは出なくなりました。

10年以上たった今でも再発していません

急がば回れです。

治療を通して、漢方はりのすばらしさと根本的に治療することの大切さを教えられた思いでした。

 

生理痛

一ヶ月に一度の憂鬱・・・

生理痛のひどい女性はかわいそうです。

生理痛の主な原因は冷えによるもの気の滞りによるもの、気血の不足によるものなどがあります。

勉強や仕事のストレスで本人も自覚がないうちにイライラしていると気の流れが悪くなり、気滞という状態になります。

こうなると気ばかりでなく血の流れも悪くなるので瘀血という身体にとって不利益な物質が発生してしまいます。

イメージとしてはどろどろした血液の塊と考えていただけるといいと思います。

この瘀血は子宮筋腫や子宮内膜症の主な原因の一つです。

ですからできればあまりひどくしないうちに早めに対処したほうが良いでしょう。

基本的には一週間に一回を目安に治療して生理の始まる前に2回くらい治療するのが理想です。ですが20代の前半の方で一ヶ月に一度の来院でとても楽になったという方もいました。

このように20代前半までの方でしたら針治療で比較的早く楽になります。

どんな病にも言えることですが、早く治療すれば早く良くなるのです。

若いときから生理痛がひどくて30代後半になるともう何年も苦しんでいる方の場合、症状は比較的早く楽に取れてもやはり何クールか続ける必要があります。

また生理の時、温めると楽になるというのが主に冷えによるものです。

からだに寒邪が入り込むと激しい痛みが発生するのです。

この場合は寒邪を取り除くような治療をします。

生理の時は免疫力が下がるので邪気が入りやすい状態になります。
このようなときに身体を冷やしてしまうと生理痛がさらにひどくなります。

また年齢が高くなると下腹部が冷えてなんとなく痛いような感じがする場合があります。

これはからだの先天の元気である腎の陽気が不足している状態です。

このようなケースの場合、むしろ生理痛というよりも腰や足が重だるい感じの痛みがあるということで治療に来られるケースが多くなります。

 

逆子の灸

最近では逆子にお灸がいいということがよく知られるようになりました。

助産院や産婦人科でもツボを押すといいと勧められるケースがあるようです。

ただしお腹が硬くなっているとツボを押したくらいでは頑固な赤ちゃんはなかなか動いてくれないようです。

針治療で全身を調整するとカチカチのお腹がふわっと柔らかくなります。

お腹がはってつらいという妊婦さんもこんなに楽になるなんて・・・と驚かれるケースもよくあります。

それからお灸をします。

頑固に動かない赤ちゃんも何回かの治療でくるっと動きます。

だいたい七カ月目から八ヶ月目に治療をするのが成功率が高くなります。

30週を過ぎてもなかなか正常位にならない方は早めの治療をお勧めします。

 

 

太一堂鍼灸院で施術を行うのは、法律に基づく国家資格を有し、
高い技術力を持った、経験年数20年以上のベテラン鍼灸師のみです。


最近の記事

  1. 顔のたるみ

    2018.05.30

  2. 舌は語る

    2018.05.30

  3. 痛い話

    2018.05.30

  4. ため息

    2018.05.30

  5. 五味

    2018.05.29

カテゴリー

アーカイブ
PAGE TOP